開催予定のイベント
文楽公演
– 日本を代表する伝統芸能 –
文楽:時代を超えた魅力 ― 日本の「生きた」文化遺産
能・歌舞伎と並ぶ日本の三大伝統芸能の一つである文楽は、精緻な人形遣い、情感豊かな語り、そして伝統音楽が高度に融合した舞台芸術として世界的に知られています。17世紀初頭に誕生し、江戸時代に大きく発展を遂げた文楽は、日本文化を象徴する芸能の一つとして評価され、2003年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
この優れた伝統芸術をベトナムの皆さまに紹介すべく、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターは、文楽の代表的な演目『義経千本桜』より名場面「道行初音旅」を上演いたします。本公演では、一体の人形を三人の人形遣いが巧みに連携しながら操り、登場人物の細やかな動きや感情を繊細に表現します。また、語り手である太夫は、すべての登場人物の声と地の文を一人で演じ分け、三味線の旋律とともに物語に深みと臨場感をもたらします。語り・音楽・人形が一体となって織りなす舞台は、皆さまを物語への世界へと引き込むでしょう。
本イベントを通じて、文楽の情感と芸術的な精緻さをベトナムの皆さまと共有することにより、長い年月をかけて受け継がれてきた無形文化遺産という芸術表現の結晶に対する関心をより深めていただけることを願っております。現在、日越間の文化交流がますます活発になるなか、文楽は伝統芸術の持つ不朽の魅力を体現するとともに、私たちの文化を形づくるかけがえのない遺産を未来へと継承していくための、大きな一歩となることでしょう。
*日本語(ベトナム語字幕・通訳あり)
イベント情報
■ クレジット
主催:国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
協力:
- 国立文楽劇場, 文楽協会, 関西舞台株式会社,
- 一般社団法人 人形浄瑠璃文楽座、 株式会社Adventure JAPAN、
- ベトナム青年劇場
■公演プログラム
<公演プログラム> *日本語(ベトナム語字幕・通訳あり)
- 解説:太夫・三味線・人形
- 公演(40分程度): 『義経千本桜』四段目『道行初音旅』
- トークセッション
■ 出演者一覧
1, 太夫
2, 三味線
3, 人形
■ 『道行初音旅』あらすじ
九州へ落ちようとした源義経一行が海上で暴風に遭い、今は吉野にいると聞いた静御前は、噂をたよりに大和へ向かっています。静は旅の憂さを晴らそうと、義経を想いながら初音の鼓を打ち始めます。澄んだ音色が響くと、遅れていた佐藤忠信が旅姿で忽然と現れました。忠信は、義経から賜った鎧を取り出し、この鎧は兄の佐藤継信が義経様に忠を尽くしてお仕えしたおかげにいただいたものと、継信が最期を遂げた合戦を追想します。敵の矢が飛んでくるなか、継信が義経の身替りとなり、強弓の猛将・平教経に射抜かれたことなどを、忠信は勇壮に語りました。
互いに励まし合いながら、2人がなおも義経の後を慕って旅を続けていると、吉野の山々が見えてきました。
報道用写真
備考
以下の画像をメディアで使用する際は、以下のクレジットおよび情報を記載してください。また、オリジナルサイズの画像は右のリンクより取得してください。(Photos of Bunraku)
■For inquiries on the program, please contact at
Ms. Linh 024-3944-7419 (máy lẻ. 115) | Mr. Osuka (076-606-0858)
The Japan Foundation Center for Cultural Exchange in Vietnam
27 Quang Trung, Hoan Kiem, Hanoi, Vietnam
TEL 024-3944-7419